少しずつ残った糸を色も柄もランダムに組み合わせて、編機にかけ、写真のような編地を何枚も作ります。
この作業は本当にランダム。
編手の感性にお任せです。
途中で別の糸を繋ぎ合わせたり、柄の大きさを変えたり。
糸の太さもそれぞれ違うので、編地は色、柄だけではなくて厚みも微妙に変わってきます。
これも天然素材100%のなせる技かな、と。
耐久性はもしかしたら化学繊維のほうが強いのかもしれません。
ただ、色に関して言えば、化学繊維のその気配を消せないように感じるのは、発色性が良すぎるからですね。
特にさまざまな天然繊維の中に入れてしまうとその発色性がより浮いてしまうように思うのです。
風合いも然り。
この編地はいろいろ野菜のごった煮です。
トマトも大根もにんにくもきのこも、あるもの全部を放り込んでアバウトに作っても、不思議と美味しくまとまるように、この編地も天然素材の持つ風合いと鈍い発色性で、全体が不思議とまとまってくれ、出来上がった編地のどれとどれを組み合わせても、おおよそ大丈夫。
これを何枚かミシンで縫い合わせ、大きな一枚にしてからパターンに沿ってカットしていきます。